『がぁらないとシネマ』 この単語を聞いてピンと来ない方、今すぐUターン。早くしないとラッシュに巻き込まれます。
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駆ける盾と、それを追う冒険者のスペクタクル(?)な喜劇。
10. February. 2007 / Night
【マルチルームA 歩く館】 ★ベイラー...
何か面白いものは無いかと思って、空の上から見てみたの。
そしたら、嫌でも目に付いたのだわ、大きな洋館。
以前に此処を飛んだときには無かったような気がしたのだけれど…、
そんな不可思議さが、また面白いじゃない?
―――で、足を踏み入れてみたは良いけれど。
気持ちの悪い館なのだわ、これが…!
生きてるのだわ、普通は生命を持つ筈のないものまで、生きて動いてる。
恐々ながらも探索を続けているうちに、数々の扉に招かれるようにして(本当にそう思ったのだわ。
だって前に立つだけで開くんだもの!)、見つけたひとつの部屋。
開く扉に促されるように中に入ってみたら。
チェイス中だったわけ。人とゴキブ…否、生きた盾、が。
なんか、必死にゴキブ…盾を追いかけてる馬鹿なそいつを見てたら、
フィーも欲しくなっちゃったわけ、その盾が。
別に何かに使うわけじゃないけれど、青かったのよ、隣の芝生は。
で、その馬鹿男が苦心して手に入れたところを、ひょいっと横から掻っ攫おうと思ったの。
けど…、その盾も中々の曲者だったみたい。追えども追えども捕まらない、届かない。
何だかもう段々欲しくなくなってきたんだけど、そんな頃、盾が急に動きを止めたの。
それを見た馬鹿男が鎧を脱ぎ始めたから、期待してその行方を見守ってやろうと思って。
…、
期待したフィーが馬鹿だったのだわ!
何よ何よ、何だか勇ましく跳ね上がったものだから、ドキドキわくわくしちゃったのに!
盾を掴んで、そのまんまぶら下がっちゃって!
結局盾を落とすことは出来ずに、馬鹿男だけが落ちたの。
―――フィーの純粋な期待を返してよ!
癪に障ったものだから、そのまま酒場まで引き摺って自棄酒。
潰してやろうと思ったのに…!
そしたら、嫌でも目に付いたのだわ、大きな洋館。
以前に此処を飛んだときには無かったような気がしたのだけれど…、
そんな不可思議さが、また面白いじゃない?
―――で、足を踏み入れてみたは良いけれど。
気持ちの悪い館なのだわ、これが…!
生きてるのだわ、普通は生命を持つ筈のないものまで、生きて動いてる。
恐々ながらも探索を続けているうちに、数々の扉に招かれるようにして(本当にそう思ったのだわ。
だって前に立つだけで開くんだもの!)、見つけたひとつの部屋。
開く扉に促されるように中に入ってみたら。
チェイス中だったわけ。人とゴキブ…否、生きた盾、が。
なんか、必死にゴキブ…盾を追いかけてる馬鹿なそいつを見てたら、
フィーも欲しくなっちゃったわけ、その盾が。
別に何かに使うわけじゃないけれど、青かったのよ、隣の芝生は。
で、その馬鹿男が苦心して手に入れたところを、ひょいっと横から掻っ攫おうと思ったの。
けど…、その盾も中々の曲者だったみたい。追えども追えども捕まらない、届かない。
何だかもう段々欲しくなくなってきたんだけど、そんな頃、盾が急に動きを止めたの。
それを見た馬鹿男が鎧を脱ぎ始めたから、期待してその行方を見守ってやろうと思って。
…、
期待したフィーが馬鹿だったのだわ!
何よ何よ、何だか勇ましく跳ね上がったものだから、ドキドキわくわくしちゃったのに!
盾を掴んで、そのまんまぶら下がっちゃって!
結局盾を落とすことは出来ずに、馬鹿男だけが落ちたの。
―――フィーの純粋な期待を返してよ!
癪に障ったものだから、そのまま酒場まで引き摺って自棄酒。
潰してやろうと思ったのに…!
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